健康管理し無事故に 県バス協会が研修会
貸し切りバスの運転士やガイドらを対象にした研修会が8日、愛媛県松山市湊町5丁目のいよてつ高島屋であり、参加者約50人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策など健康管理の重要性を学んだ。
研修会は県バス協会(清水一郎会長)が安全運転やサービス向上につなげようと毎年実施。今年はSASに詳しい順天堂大大学院の谷川武教授(公衆衛生学、前愛媛大教授)が講演した。
谷川氏は「SAS患者が全く治療を受けなかった場合は、居眠りなどによる事故率が非患者の約5倍に高まる」と危険性を指摘する一方で、積極的に治療を受ければ非患者とほぼ同程度になると説明。肥満や加齢による筋力低下がSASの症状を進行させるとした上で「いびきをかく人や、昼間のちょっとした空き時間にすぐ寝られる人は注意が必要。3~5年ごとに検査を受けて」と呼び掛けた。